例えば、日本は「和」だとするならば、韓国は「情」なんだという話を何回か聞いたことがあります。
今回は僕が感じた韓国人の「情」について書きたいと思います。
一つ目は、韓国語の勉強をしながらなんですが、韓国語は情(感情)を表現する単語が多いと感じました。
日本に留学している韓国人の友達と話していたところ、韓国語では서운하다という単語があって、日本語では悲しいとか寂しいだけど、ちょっとそれとはニュアンスが違うんだと言われました。この自分の気持ちを伝えたいけど伝えるちょうどいい日本がなくてもどかしいんだと話してくれました。その単語以外にも他にもそう感じたことが何回かあるそうです。
僕も実際に韓国語の勉強をしながら韓国語の情を表現する単語の多さに驚きました。
例えば、悔しいにしても、분하다、억울하다、부럽다の三つの表現があります。使い訳を説明すると長くなるんので説明は省きます。
他にも、「退屈だ」であれば、심심하다、싱겁다、지루하다、한가하다、밍밍하다、따분하다など日本語では同じような表現を沢山の単語で表すので勉強しながら大変でした。どのように使い分けるのか、どんな違いがあるのか、先生によく聞いたり、ネットで良く調べてました。日本語のもそのような単語はあると思いますが、僕は韓国語の勉強をしながら韓国人の「情」の文化に触れた気がしました。
また、韓国人の友達が日本のドラマと韓国のドラマを見比べてみたとき、韓国のドラマの方が、たたいたり、蹴ったり、怒ったり、泣いたりなどの感情表現が多いと話していました。逆に日本のドラマを見てて恋人が別れるシーンでもそこまでの感情表現がなく差異を感じたとのことでした。僕は日本のドラマはほぼ見たことがありませんが、確かに、今、僕がはまってみている梨泰院(イテワン)クラス というドラマでは、一話に一階は必ず誰かが大声でブチぎれています(笑)
これは完全に僕の主観なのですが、確かに韓国の映画やドラマは情の温かさ、深さを感じものが多い気がします。「七番房の奇跡」や「ハローゴースト」などの映画や、「トッケビ」「太陽の末裔」などなど見ていたら韓国人の深く温かい「情」が表現されいて泣けるシーンも沢山ありました。これは完全に僕の主観です…(笑)特に印象的だったのはあるドラマで、おばあちゃんが孫娘の不良に胸を叩きながらかわいそうだ、もどかしいと嘆くシーンでした。何でか分かりませんが、僕はこのシーンを通して韓国人の情の深さを見たような気がしました。
そして、僕がアメリカに留学した時、その語学学校で一番僕を見てくれたのも韓国のお兄さんでした(韓国では男性は年上の男性のことを형(ヒョン)と呼びます。)僕はアメリカに一人で英語も本当にままならない中で留学したので最初は不安で一杯だったのですが、そんな僕を一番気にかけてくれたのは、同じクラスのもちろん全く初対面の韓国人のお兄さんでした。毎日、スタバに連れて行ってくれたり、車でよく送ってくれたりと面倒見てくれました。僕が特にそのお兄さんに何かしたわけではないですが、教室が変わっても最後僕が帰国する時まで良くしてくれました。同じアジア圏というのもあったとは思いますが、「弟は俺が面倒みる」そんな思いでしてくれいたような気がします。時々思い出されるのですが、また、会いたいです。
これは僕が感じたことでもあり、韓国人の友達が話してくれたことですが、日本人に比べて韓国人は自分の感じたことを率直に表現し言います。勿論人によって差異はありますが、だから韓国人は日本人は自分に対して悪いことを感じても話してくれないことにもどかしさや文化の違いを感じたりするそうです。逆に日本人からしてみたら、韓国人の率直さを理解できないときもあると思います(笑)
韓国と日本、近い国だけど、こんな違いがあるのだねと韓国人の友達と話したことがあります。日本は「和」を重んじ、韓国は「情」を重んずる。その違いが不思議で面白く感じました。韓国人の「情」の世界、僕は魅力的に感じました。韓国と日本、政治的にまだまだ多くの問題がありますが、このような違いを理解しあえたらいいなと思いました。
今回は、僕が感じた韓国の「情」について紹介したいと思い書かせていただきました。最後まで読んでいただいてありがとうございます!
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