TOPIK6級を取るための勉強方法

日韓の歴史問題。閔妃暗殺事件。知らなかったという事実。日本人として。

韓国留学

語学院の授業中、先生のある一言で日本人として恥ずかしく申し訳ない思いを感じました。

韓国人の先生が授業を利用して、時々、韓国の文化を紹介してくれます。それは、K-popだったり、ドラマだったり、韓国の童話だったりするのですが、その日はある映画を紹介してくれました。

その映画は、日本の公使三浦梧楼が1985年10月、公使館員等を王宮に侵入させ、閔妃らを殺害し、死体を焼き払った「閔妃暗殺事件」を映画にしたものでした。

その先生は、普段は日韓両国の歴史問題に触れることはない先生です。ただ、その時の授業で거든(요)の文法について習っていて、その映画に使われる歌のタイトルが「나 가거든 」- 조수미ということと、その曲が韓国でとても有名だということで紹介してくれました。

下の動画がその曲のMVで映画に合わせて曲を流しています↓↓↓

この曲、この映画を紹介しれれるにあたり先生が少し言いにくそうに「韓国では、この事件は教えられるけど、日本人は知らない人が多いのよね…」

その、聞き逃してしまいそうなほどサラとおっしゃられた言葉でしたが、僕はとても衝撃を受けましたし、恥ずかしくなりました。まさに、この事件について少し聞いたことがあるぐらいでほとんど知らないも同然だったからです

授業が終わり次第、すぐにインターネットで調べました。

上でも簡単に説明しましたが、そこには、こう書いてありました。

その時代、日清戦争で日本が「眠れる獅子」と呼ばれ恐れていた中国を倒し、朝鮮から中国が撤廃すると同時に、朝鮮に目を付けた日本とロシアが朝鮮を取り込もうとしていく時代、ロシアと結んで日本の勢力を排除しようとする親露派が現れた。その中心が閔妃だった。そして、このまま、朝鮮半島はおろか日本列島すらもロシアに掌握されることを懸念した三浦梧楼は国を思う愛国心から閔妃を殺し、その死体を焼き払ったのだと言います。

この記事を読む前、先生から聞いたときは朝鮮の王女にあたる閔妃を殺すなんてなんてヤツなんだろうと思いました。しかし、読んでみると殺害に及んだ人物もロシアの脅威を憂い日本を思った行動かだったらしいです。しかし、この事件は国際社会から批判されることになるが、証拠不十分として閔妃を殺害した三浦梧楼は無罪になったそうです。

これでは、韓国側が怒るのはもっともであり、今なお受けた屈辱として残っているのも当然であるかのように僕は思いました。

僕はアメリカに留学した時、その時、語学院で台湾の子と友達になりました。その子が台湾に来る時が連絡してよ、案内するからと言ってくれた。そして、続いて冗談ぽく「台湾の年寄りは日本に制圧されていたから嫌いだけどね」と言いました。

また、僕が尊敬するシンガポールを貧困の国からアジアでも有数の経済大国へと導いた大統領のリークアンユーも著書「リークアンユー回顧録」の中で、日本の植民地時代、日本人に本当にひどい目に受けたことを吐露しながら、戦争に負けながらも経済大国になった日本を尊敬しているとした上で日本の歴史教育の在り方について正すべきだと説きました。

僕たちは日頃、自分たちのコミュニティの中で生きています。それは小さな世界です。しかし一歩外にでればそこには東南アジア、朝鮮半島と歴史的な問題が今なお横たわっています。

授業中の小さな出来事でしたが、僕にそのことを実感させました。

自分は先生から閔妃暗殺事件について紹介されたときその事件について何も知りませんでした。しかし、知らなかったですむのだろうかと思いました。人によって国によって日本の植民地時代の行動に対して様々な意見や見解があるでしょう。「ひどい行いだ!」とか「アジアや国を思う気持ちからしたのだとか」「そんな事実はある、ない」だとかあるでしょう。ですが、それ以前に知らないことは日本人とても恥ずかしく申し訳ないことだと思いました。

今回は実際に授業中にあった内容から少し歴史の問題について書かせていただきました。歴史の内容はとてもセンシティブな話題なので書くかどうか迷いましたが、大切なことではかと思い書かせていただきました。

早く今の日本と韓国の様々な問題が解決され仲良く出来る日が来ることを願いますし、自分自身も韓国にいる日本人として、架け橋と言えば大げさですが、少しでもそのような人に慣れるよう努力していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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